桜の見ごろが終わり、気温の上昇と共に新緑が綺麗に芽生え始める頃、皮膚にプツッとした赤い湿疹が出てきたり、首が痒く赤くなることがあります。
特に陰虚証の人に多く見られます。
人体も芽吹いているようです。
春本番のこの季節は、陽気の活動が活発になり内に溜めていたものを外に出そうと外向きや上向きの気の力が非常に強くなります。
赤い色は熱を表しますので、体の内側にこもっていた熱が陽気に押されて外に出てきたのでしょうね。
季節の変動に体が順応しているので正常な体と言えなくもありません。
しかし、体の陰陽寒熱の偏りはあるようです。
このような症状を出さないために冬に陰を蓄えておくと陰陽平衡が保てるため、陽気が暴れるのを陰が留めてくれるのです。
陽がアクセルとすれば陰はブレーキです。
両者が調和することで快適に過ごせることができます。
このような陽の反応が出やすい方は陰気を増やすとコントロールがしやすいですよ。
冬にたくさん食べて寝る。
これが陰を蓄える自然の方法です。
しかし、もう冬には戻れませんので、たくさん貝を食べてください。
貝類はたくさんの陰を含んでいますのでお勧めです。
毎年同じ症状が春に出る方は、冬に陰をたくわえらる漢方薬を飲むとよいですよ。
お困りの際は、ぜひご相談くださいね。