今年は梅雨の走りのような雨がないまま梅雨入りしましたね。
夏日が早くから続いたのに夜は冷えていたりと体調を崩しやすい気候でした。
湿度が低く風邪の強い日が多かったためか5月にはのどが痛いのでどうにかしてほしいとお困りの方は多かったです。
特に粘った痰がでてこず呼吸困難になりそうな咳で睡眠不足、腹筋の痛みなど随伴症状もしんどいとおっしゃられました。
痰は、出てくるだけでなく奥の方にもたくさんあるので漢方薬を使用する際は化痰薬という種類の生薬を使用します。
化痰薬は、痰を溶かす作用があります。
これと一緒に使われるのが袪湿薬です。無駄な水を排泄し痰の原因をなくすのです。
粘った痰の場合は、痰を溶かすだけではなく少し潤いを与えながら溶かすとスムーズに溶けてくれます。
机の上に汚れがくっついて取れない時に少し水分を与えると取れやすくなるのと似ています。
化痰薬は驚くことに、化痰薬を(オブラートなしで)服用するとすぐに咽喉に詰まった痰が排泄されます。
その後、体内に吸収されてからは奥に有った痰が徐々に出てきます。
出終わるとすっきりして咳も治まります。
しかし、また痰ができ始めると詰まってくるのでどんどん化痰薬で痰の詰まりを取り除きながら肺や胃の機能を高めて痰ができにくい体に改善してあげます。
喘息が出ないかぎりは数日で楽になります。
しつこい痰にお困りの方は是非ご相談くださいね。