中医学の視点から見て体が丈夫ではないのですが、西洋医学の視点から見ると全く病弱ではない人がたくさんいらっしいます。
それは、気の流れがスムーズに流れていない方に多いです。
また、体本来が機能するために必要な物質の不足も関係してきます。
それを、中医学では気・血・陰・陽・精・などと言い表します。
現代社会生活においてもこれらは不足しやすく、働きすぎることによりめまいや頭痛が起こることがあります。
人によっては、イライラしたり疲れが取れない方もいます。
いつも簡単に言う、体質の偏りになるのです。
頭痛で悩んでいらした方が、ほとんど頭痛がなくなり改善してこられたので、気血陰陽を補う漢方薬で最終的な調整をしていたところ、地味に頭痛が出てきました。
とおっしゃるので、どの部分がどのように痛むかを聞いてみました。
肝陽上亢と呼ばれる種類の頭痛に当てはまるので平肝潜陽の効果を持つ漢方薬を飲まれませんか?と説明しました。
他にも、ムズムズ足のような症状があれば効果がありますとお伝えすると。
実は・・・・・
帰りの電車内でいつも気になっていた症状だったそうです。
漢方薬の効能を見ると、西洋薬では考えられないような効能効果がたくさん書いてあります。
それは、体質に沿って効果を出すお薬だからです。
体質が同じでも、症状が出る場所により違ってきます。
異病同治という治し方を用います。
そのため、この方のように頭痛とムズムズ足が同じお薬で治すことができます。
いろいろな症状で、あちこちの病院に通われている方は漢方薬もお考えになられることをお勧めいたします。
体質を判別するとすべての症状の原因が同じことがありますよ。
体は一つですからね。